藤沢の三浦真弘司法書士・行政書士事務所

商法・会社法Web講座2016 vol.5「株式とは」

商法・会社法Web講座2016 vol.5「株式とは」

1.授業の概要

第5回のテーマは「株式とは」です。
前半は、株式の上場や株主の責任と権利について説明しました。
株主になる(株式を手に入れる)にはどうしたらよいか、株主になったらどのような責任や権利があるのか、という流れで進めていきました。
後半は、種類株式について理論的な部分を解説しました。

2.株式市場の基礎

株式市場について、会社側(上場)、株主側(株式投資)の両面から確認しました。
上場とは、自社の株式を証券市場(マーケット)で自由に売買できるようにすることをいいます。
ときには、「東証一部上場」などという言葉を耳にすることもあるかと思います。
これは、東京証券取引所市場第一部に上場していることを意味しています。
私たちは、このように上場された株式を、証券会社などを通して購入することで、株主となれるわけです。

3.株主の責任と権利

会社法では、株主は原則として、①剰余金の配当を受ける権利②残余財産の分配を受ける権利③株主総会における議決権、④その他会社法で認められた権利を持つこととされています。
一定の場合には、これらのうちの一部の権利を認めないことも可能ですが、①と②の権利の全部を与えない定款の定めは無効とされています。
逆に考えると、これは、③の権利(株主総会における議決権)の全部を与えない定款の定めが有効であることを意味しています。
株主総会の議決権は株主にとって重要な権利ですが、会社法のルールに従えば、株主総会の議決権を全く与えないことも認められるということです。
また、株式会社において、株主平等原則の考え方は重要です。
全ての株主を一律に平等に取り扱うわけではなく、株式の内容や数に応じた平等であることに注意してください。

4.株式の種類

種類株式の始め方と、それぞれの種類株式の概要を解説しました。
単一株式発行会社(種類株式制度を採り入れていない会社)が種類株式を発行するためには、①種類株式の入れ物を作る、②種類株式の中身を決めることが必要となります。
具体的には、定款で、①発行可能種類株式総数、②発行する各種類の株式の内容を定めなければなりません。
また、それぞれの種類株式については、まずは簡単にでもひとつひとつイメージできることが大切だと思います。
例えば、配当優先株式であれば、配当優先株式という言葉を見ただけで、他の株主より配当が優先する株式だと思い浮かべられるとよいでしょう。
たったそれだけのことでも、ニュースを読む際などの理解度が違ってくると思います。

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