藤沢の三浦真弘司法書士・行政書士事務所

商法・会社法Web講座2016 vol.12「会社の業績」

商法・会社法Web講座2016 vol.12「会社の業績」

1.授業の概要

第12回のテーマは「会社の業績」です。
前半は、前回の補足として、クラウドファンディングの事例や売上と利益の違いなどを紹介しました。
また、会社の計算の分野を進め、資本金や剰余金の配当について解説しました。
後半は、第4章から第6章までを範囲とした問題演習を行いました。

2.前回の補足

本書「やさしく学べる会社法入門」では、資金調達の方法として、株式新株予約権社債の発行について取り上げています。
しかし、実際には、その他にも様々なスタイルの資金調達が行われています。
例えば、近年注目されているクラウドファンディングもそのひとつです。
クラウドファンディングとは、インターネットを通じて不特定多数の人から資金を集める仕組みをいいます。
よく見かけるのは、クラウドファンディングの運営サイトに自分のプロジェクトを掲載し、賛同を得られた人から資金の支援を受ける方法です。
プロジェクトの実施者は、資金を受ける代わりに、資金の支援者に対して、そのプロジェクトに関するモノやサービス、権利などの特典を提供します。
これは、資金の支援者側からすると、支援した資金で特典を購入しているようにも見えますので、購入型などと呼ばれています。
また、会社の計算の分野では、売上利益の違いを確認しました。
売上を増やすことは大切ですが、利益を増やすことも大切です。
そのためには、経費のコントロールにもしっかりと気を配る必要があることを説明しました。

3.資本金と準備金

資本金とは、会社の財産を確保するための一定の基準金額のことをいいます。
後述のとおり、例えば剰余金(利益)を配当するには、利益から資本金など一定の金額を差し引いて、残った部分を配当できるルールになっています。
これは、株式会社に融資をしている金融機関(債権者)などが、基本的には会社の財産からしか返済を受けることができないため、利益をむやみに配当されると債権者を害することになりかねないからです。
そのため、資本金は、会社の財産が配当などの形で社外に流出することに、一定のはどめをかける役割を果たしています。
資本金は、新たに株式を発行し出資を受けた場合などに増加しますが、会社法の厳格なルールに従って減少させることもできます。
また、準備金とは、会社法などのルールに従って積み立てられる金額をいいます。
準備金は、資本準備金利益準備金の大きく2種類に分類されており、これらの準備金を併せて法定準備金と呼ぶこともあります。

4.剰余金の配当

株式会社は営利法人ですので、構成員である株主に対して、利益を配当することができます。
もっとも、無制限に配当できるわけではなく、会社法などのルールに従って配当することになります。
例えば、株式会社の純資産額が300万円未満の場合には、剰余金の配当をすることができません。

このエントリーをはてなブックマークに追加

« »